面白かった。
この本を読む前は、カウンセリングについて話を傾聴する程度の印象しかなかった。 序盤に、カウンセリングについての説明が以下のようにされている。
カウンセリングとは、心の問題に苦しんでいる人に対して、心理的に理解して、それに即して必要な心理学的介入を行う専門的な営みである。
この文章が、本文中にあるカウンセリングの具体例や、説明を通してとてもよく理解できた気がする。 特に四章の冒険としてのカウンセリングのエピソードは、カウンセリングに専門知識が必要であることが実感できた。
心の変化に二種類あると捉えているのは視点だった。 科学的な変化と文学的な変化の両方がある。 科学的な変化とは脳内物質の変化による心の変化、文学的な変化とは、過去に意味付けを行い物語ることで今を認識する事を通して心を変化させる。 科学的な変化は直感的に受け入れることができたけど、今でも文学的な変化について腹落ちして理解できているかは怪しい。 この変化を小説では描いているのでは?というような気もしてきて、色んな発見がある本だった。