イランの地下世界を読んだ。 イランで生活している著者が一般市民の生活の様子やイスラム社会を描いている。
中東情勢といえばきな臭い印象があるが、この本を読んで視点が変わった所か興味すら出てきた。 スカーフの話は面白かった。 ここで言うスカーフは、イスラム教の戒律において女性が身につけるための布である。 この布を公共の場で外すことで、イスラム社会やイラン政権などへの抵抗を示すこともできる。 それに対して、スカーフさえ着けてればイスラム社会で出世することができたりするらしい。 このような人達を著者は「イスラム・ヤクザ」と呼んでいて、面白かった。
スカーフを巡る話だけでも十分にイランやイスラム社会への興味が向けられて良かった。 他にも、イスラム教で禁止されている酒や肉の話などがあった。 イランが多民族であることが関係していて、世界は単純ではないということを改めて実感できた。