Kei Moriyama / ネット怪談の民俗学

Created Sat, 03 Jan 2026 00:00:00 +0900 Modified Thu, 12 Feb 2026 13:37:48 +0100
598 Words

ネット怪談の民族学を読んだ。 「くねくね」や「きさらぎ駅」などの2チャンネルのスレッドで話題になった怪談を民族学的に分析している本だった。

本の中で、様々なネット怪談の具体例を話の流れをスレのリアクションと共に説明されていて分かりやすかった。 ある話について、他の人も同じような体験があることや話を知っているというリアクションがあるのは興味深かった。 ただ、僕がネット怪談にあまり触れてこなかったからか、怪談の話はほとんど知らなかった。 どれか一つでも、話の流れや内容を知っていれば、「そんな話あったな〜」というような楽しみ方ができると思う。 これに加えて分析が加わるので、より内容を憶えていられるような気がした。

面白かったと思った点は二つある。 一つは、田舎の因習系のホラーコンテンツについては、偏見や差別があるという指摘がされているという点である。 最近はこのようなコンテンツは作られていないらしい。 この話は、暗黙的なバイアスが自分の中にあることを明らかにされて、はっとした。 加えて、民族学者が田舎に調査に行き、世間に公表することで、いわゆる遅れた文化が知らるようになった背景を知ると何とも言えない気持ちになった。

もう一つは、怪談が作られる過程を分析している所だ。 ある画像やテキストから、勝手に物語を追加してく過程が共通していた。 日本だけではなく、スレンダーマンなどの外国にも見られるというのが興味深かった。