ファラオの密室を読んだ。 ある事件で死んだセティと呼ばれる神官が訳あって復活し、自分の死に関する謎を解くミステリー。 本の中には、大きく3つの謎がある。 一つ目は、神官セティはなぜ復活したのか?という謎である。 二つ目は、先王のミイラは何故棺の中に無かったのか? 三つ目は、ピラミッドの建築のための資材の移動が遅いのは何故か?というものであった。 二つ目の謎については、プロローグで事件が起きる。 そして、神官セティが冥界で目を覚まして小説が始まる。
ミステリーとしても面白かったし、エジプト社会の描写も楽しめた。 それぞれの謎のトリックについて、そうかという納得感があった。 背景にも、エジプト社会固有の事情が背景になっていて、エジプトという世界が活かされていた。 オシリスやアヌビスなどの多神教の教えを、アテンという唯一神に先王は変えようとした。 この宗教対立という実際にあった出来事を事件の背景に上手く導入されていたと思う。 宗教観の理解については、エジプト人ではない奴隷に質問させることで噛み砕かれて、うまかった。
エピローグでは、セティ本人の真実が明かされる。。。! これは、おまけと言って良いのか分かんないけど、小説の締めとして終わった感じがした。